PROJECT STORY vol.03

CPASS
(シーパス)

会計人材を
支援するCPASS。
その課題に迫る。
cpa learning
あらゆる会計人材が人と繋がり、可能性を広げる場を提供する
CPASS。会計人材の生涯支援を目的としたCPASSの、誕生秘話から
今後の展望までを本音で語ります。
TALK MEMBERS
  • 中園 隼人
    CPAキャリアサポート株式会社 代表取締役/2020年
  • 清水 知美
    CPAキャリアサポート株式会社/2021年
01

代表である国見の想いに共鳴し
CPASSを立ち上げ

中園
私は前職の会社で士業の人材紹介などを手掛けてきました。会社のイベントを通じて国見さんとご縁ができ、「CPA会計学院のOB・OGにキャリアの道を示してあげたい」という国見さんの想いに共感し、「いつか一緒に何かやりたいね」と話すようになりました。そして、前職の会社を退職後、フリーランスをしながらCPAでの人材紹介のビジネスに関わるようになり、2022年9月にはCPAキャリアサポートの代表取締役に就任しました。
清水
中園さんとは前職から一緒に仕事してきましたよね。ちょうどマネージャーを務められていた時に会計業界について色々と教えていただきました。
中園
そうでしたね。そもそも当時は、社内にも士業のキャリア相談経験を持つアドバイザーがほとんど存在していなくて。その時のつながりでCPASSの仲間に加わってくれました。
清水
中園さんは会計業界の人材紹介では先駆者の一人で、前職でもご指導いただいていました。そんな中園さんと、より近い距離で仕事ができることはとても価値があることだと思いました。CPAは、前職の会社のような大きな組織ではなく、少数精鋭の組織で、何事にもチャレンジしやすい風土が気に入っています。
会計士試験に合格できなかった人のキャリアも支援したい
中園
会計士に合格した人は、ほとんどが監査法人に就職します。ただ、3年で3割、5年で5割、10年で9割が辞めるような世界で、大半の人が次のキャリアへ進んでいく。そのキャリア支援をしたいというのが国見さんの想いでした。ただ、単なる人材紹介会社だとは思われたくないということで、もっと大きな概念として「CPASS」というブランド名を掲げ、生涯キャリア支援のプラットフォームとして始動することになりました。
清水
その後、コロナ禍で人との接触が制限され、リアルの価値が再認識される中で、ラウンジ事業として「CPASSラウンジ」を立ち上げたわけですけど、徐々に対象となる人の輪が広がっていったんですよね。
中園
ええ。元々のCPASSは、公認会計士に対して生涯キャリア支援を行うプラットフォームとして、サイト運営とラウンジ事業での出会いをきっかけに転職希望者を人材紹介で企業とつなげていくモデルだったんです。ただ、実際に事業を始めてみると、公認会計士試験は9割以上が落ちてしまうわけです。合格率は7~8%しかない。公認会計士を目指してきた人たちが学んできたこれまでの時間は、無駄になってしまうのかというと、全くそんなことはない。実際に動いてみると企業からのニーズがものすごくあることが分かりました。そこで、会計人材をトータルにサポートしていく方向へと拡大を図りました。現在では、公認会計士、経理の実務経験者、公認会計士試験を勉強してきた方を「高度会計人材」として紹介する事業を展開しています。
02

一人ひとりに向き合い
利益を生み出す難しさ

中園
前職の会社は、士業の人材紹介業界では一番の老舗でした。CPAと関わるうちに、CPAでもっと一人ひとりと向き合いながら、人生の岐路をサポートしていきたいと考えるようになりました。このコア部分を大切にしながら、ビジネスとしてきちんと成立させていく。これが目下の課題です。すでに多くの仕事をいただけるようになってきたので、今後はどのようにスケールさせていくのか。チームビルディングの部分が一番のテーマだと思っています。
貢献と利益。
そのバランスが難しい
清水
そうですよね。一人ひとりに向き合っていくところから、どのようにスケールを大きくしていくのか。会計業界のインフラ企業になるためには、避けて通れない大きな課題だと思います。
中園
会計人材が100万人いるにも関わらず、目の前の100人だけを幸せにしても仕方がない。もちろん一人ひとりを大切にしたいけれど、インフラ企業というからには8割ぐらいの人材にはリーチしないといけないんじゃないかと。スケールがあるからこそ発揮できる影響力もあると思っています。
清水
ただ、利益とのバランスはなかなか難しいところですよね。
中園
人生をかけて資格を取ろうと考えている人たちを全力でサポートするのがCPAです。それはとても尊いこと。だから人材紹介の価格も業界最低水準に設定しています。きちんと貢献したうえでバランスを見極め、マネタイズしていく。それが難しいところですよね。
清水
私はこれまで人材紹介の切り口だけでやってきました。ただ、CPAには会計学院がありますし、業界全体を活性化させることを意識する必要がある。そこは頭の切り替えが必要でしたし、新鮮で面白い部分だと感じています。
会計人材の経済圏がある。
それがCPAの強み
中園
こうしたビジネスはCPA会計学院という母体があるからこそできることだと思います。今後はキャリア支援がしっかりしているからCPA会計学院に入りたいという方も増えていくはずです。若い世代の人たちばかりですから、必ずどこかでキャリアアップしたいという相談が来ます。OB・OGとのつながりの中で、他では絶対に出てこないような求人が寄せられたり、すごく優秀な人材を紹介できたりする。CPAによる会計人材の経済圏を作ることができるのが強みになると思っています。
03

善人でいながら
成立するビジネス

中園
代表取締役として、皆さんの人生を背負っていくという重みを感じています。同時に、責任と意思決定がすべて委ねられているため、新たなチャレンジにもトライしやすいです。スタートアップのように挑戦をする機会がたくさんあり、急成長している組織です。その中で、皆がより多くの責任と裁量をもてるよう、成長してほしいと思っています。
清水
私は「管理職なんて自分がやるものじゃない」と思っていましたが、中園さんが常に道筋を見せてくださるので、次第にその気になってきた感じがします。チャレンジしたいと思える環境を与えてくださるのがありがたいですね。
中園
前職時代からプレイヤーの中でも人を巻き込んでいく力に長けていて、リーダーの気質があると見ていたんです。ぜひこれからもCPAで大きく成長してほしいです。
5年後に売上30億円。
CPAの主力事業を目指す
中園
目標数字としては、会社全体で150億円規模の売り上げを目指す中で、CPASSキャリアだけで5年後に30億円の売上を達成したいと考えています。高いハードルだと思いますが、確かな実績を残したいと思います。
清水
そのためにも必要なのが新たなメンバーですよね。ぜひ仲間に加わって欲しいのは、変に計算したりせず、素直にいいと思ったことを体現できる人ですかね。自分の良さをずっと信じて伸ばしていこうとできるような人。ちゃんと周囲に信頼されて認められれば、将来的に社長になることもできる会社ですから。これまで色々な会社を担当してきて思うんですけど、そんな会社って、実はあまり多くないんですよね。
中園
新卒社員の皆さんには「本当に善人でいていいんだよ」と伝えたいですね。特に若い人は「ずる賢くないとお金は稼げない」と思っているかもしれないけれど、そんなことは決してない。相手を想って、目の前の人と物事に本気で向き合うことがCPAではできます。どこかで妥協して、投げ出してしまう人は多いと思います。自分が追求したいことは諦めずに、飛び込んできてほしいですね。
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